桜 雷 

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星「神楽ちゃぁん!!!

ご飯ですよーッ!!!」








星海坊主が
神楽の部屋に行くと






楽「パピー。
まだ名無しさん
起きてないアルか?」









いつも
名無しさんが部屋から
出てくる扉の音で
飛び起きる神楽にとって







今日はその音が
していないことに
違和感を感じていた















星「名無しさんちゃんは…


昨日の夜中に
ちょっと出かけたよ」










その言葉を聞いて
神楽は泣きそうな顔で
星海坊主を見た










楽「名無しさんは…




ちゃんと帰ってくるアルか?」








星海坊主はその言葉が
ひどく痛々しく聞こえて
そっと神楽の頭を撫でた









星「大丈夫だよ、神楽ちゃん


名無しさんちゃんは…
太陽が浴びたくなったのさ」












そう言うと
神楽は少ししょんぼりして


静かに食事を始めた






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