桜 雷 

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星「神威くぅーん!!
神楽ちゃーん!!
お母さーん!

ちょっと来てェ!!」












外は
もうずっと雨が止まなくて…


ただ馬鹿みたいな声だけが
響いている













雨は……
思い出すから




まだ目を背けていたかった
















星「新しい家族だよブッ!!」




星海坊主がそう言うのを遮って
2つの激しい蹴りが飛んできた








母「ざけんじゃネーゾ
ハゲェ!!」



威「隠し子なんて
聞いてないヨ」





突然現れた
若い女と若い青年が
絶え間なく攻撃し責め立てる
(なんてやつら……ι)














鳳仙に聞いた



自分たちは夜兎という
戦闘民族だと…








だから


呆れながらも、
目の前で繰り広げられる
半戦争的な家族の会話?を
見ていた















(……銀時…)











ふと
唯一の家族である
天パの顔が浮かんだ













そして


この場にいるのを避けるように




静かにその場を離れて


あてがわれた部屋に入った









星「…………」







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