novel

□「先生とわたし」
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カレンさんとミヨに手伝って貰った手作りチョコ。
どうしても渡したい。


でも・・・。
先生は先生だから。
どんなに優しくても、いつも気にかけてくれていても
仲良くなれたって思っても。

先生だから、ダメかもしれない。
ううん、きっとダメ。

でも、それでも、渡したい。
先生に、気持ちを伝えたい。



「せ、先生!」

授業が終わった後、教室を出て行く先生を追いかける。

「おー!小波、どうした?質問か〜?」

先生はいつもの笑顔で振り返ってくれる。

この優しい笑顔を、困らせちゃうんだろうか・・・。

「あっあのっ、先生ちょっとこっちに来てください」

そのまま先生の顔も見ず、裏庭まで先生の腕を強引に引っ張っていく。

「おおっ!なんだなんだー、どうした小波」

驚きながらも、ちゃんとついてきてくれる、優しい先生。
困らせること、しちゃうよ・・・ごめんね。

裏庭に誰もいないのを確認して先生に向きなおる。
先生の手を掴んだまま、先生の顔をじっと見つめる。


「私、先生が好きです。先生が大好き」

顔が熱い。先生を見つめたら胸が苦しくなる。

「だからコレ、受け取ってください」

昨日頑張ったチョコ。震える手で先生に差し出す。

「小波・・・」

先生はもちろん困った顔。

「お前の気持ちは嬉しいけど、先生は受け取れない・・・」

分かってたはずの返事。こうやって、ちゃんと先生で、まじめでまっすぐで、
そして大人でいてくれる先生だから好きになったんだもん。


「いいの、先生。ごめんね困らせて」

困った笑顔で、先生が私の頭をなでてくれる。

「でも先生感動した。お前の気持ち、嬉しいよ」


「うん。先生、忘れないでね、私の気持ち」

頭をなでる手を取って先生を見つめる。


先生、今はね叶わなくてもいいの。だってわたし諦めない。
みてて、来年はきっと断れないから。




おしまい


大迫バンビはローズクイーンになっちゃうから
きっと来年は断れないはず。
そして大迫先生キャラ崩壊w
難しいよー

先生にチョコ渡したりプレゼント渡したりしたかったなー。
断られてもいいからさー


**こがね**
 

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