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□気持と気持
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『ぅあ…ん。も…や……ぁ…』
こんな日はもう、何日も続いた。
『いや…?体はこんなに正直だぜ?』
僕とティキとの関係…
『ちが…ぁあ…!』
ティキは容赦なく、僕の中を激しく突き続ける…。
ぐちゅ、っと音をたて。ティキが奥に当たる度にあまったるい声をもらした。
ティキとこんな関係になったのは、最近のこと…。
僕とティキは出会った……深い森の中…。アクマを倒していた僕の前に、突然と現れた彼は、とても悲しそうな顔をしていた。
(……似てる…)
あの人と…ラビと……。
そして僕は、敵であるティキと。愛しいのラビとを重ねてしまった…
そして―――…
"好きだ…アレン……"
ティキからの告白…。
正直、嬉しかった。
でも違うんだ……
僕は貴方に…ティキに失礼なことをしてしまった…。
自分の想い人と、ティキを重ねてしまい…表だけの愛を…。
だから。本当の愛ではない…。
僕が好きなのはラビで……ティキ…貴方じゃないんです…。
自然と理性的な涙と悔しさ…悲しさのいりまじった涙を、目に一杯にふくめる。
『…っ……んでだよ…』
突然。僕の上から、腰を打ち付けるティキの苦しそうな…悲しそうな声が聞こえた…。
『…な、んで……』
ティキ…貴方は今。どんな気持で、どんな顔をしているの?
ティキの顔は、僕から見えない。
『ぁ……ティ、キ…』
僕はティキの顔を見ようと、体を持ち上げるが。打ち付けられる刺激と快楽で、見ることができない…
『何で…眼帯くんなんだよ……』
『……!?』
気付いてたんだ……
ティキを見る目は、ラビを見る目……だって。
ティキへの気持はラビへの気持だってことを……
*