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□太陽の君へ
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『……アレンくん、此方だよ』


僕に気づいたコムイさんが、何やら黒く長方形の箱の前に僕を導いた。




あぁ…嫌な予感がする



そんな僕の気持に気づいてか、コムイさんはそっと頭を撫でてくれた。


そう……


ラビが帰ってくる時に、いつもするように…






『残念だよ…ラビが……』








   亡くなった








  『………え?』



それは任務に行っている間に起こった事だとコムイさんは言った。

瓦礫の下敷きになった人を助けようと、アクマの攻撃をかばったのだと……



『ラビはね、アレンくんと一緒になるようになってから随分と変わったんだよ』




アレンくんが人をかばうようになって大きな怪我をおった時から…




『ばかやろ…!!なんで……なんで、自分の体を使ってまでかまったりしたんさ!?』



そう言ったラビに、アレン君はなんて言ったか覚えてる?




『僕はバカですよ。でもね…ラビ。少しでも多くの人を救いたいんです。この呪いをつけられた時にそう誓ったから…』




そう言ったコムイさんの目から、ぽたぽたと光るものが落ちた。






『さぁ、二人きりにしてあげよう』



気おつかってくれたのか、コムイさんの言葉でそこに居た人達が悲しさを惜しむように部屋から出ていった。



ぽつん、と残された部屋の中。

ラビが眠っているであろう、綺麗な箱の前まで行き、箱につけられている小さな扉を開いた。


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