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□太陽の君へ
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そして、最も会いたかったあの人の声…
『アレン、お帰り』
振り返ればそこに居るのは、明るい髪をなびかせ、太陽のように明るい笑顔で出迎えてくれる愛しい恋人のラビ…――
僕は直ぐに、ラビの胸へと飛び込み、
『ただいま』
と言うと、ラビは優しく頭を撫でてくれるのだ…。
そうしていつものように、どっちかの部屋でゆっくりとした時間を過そうとし、なんとなく今日はラビの部屋で過そうと思い、ラビの部屋へと向かい、歩いていた。
部屋に着くと同時に、ラビの視線に気づいた。
不思議に思い、『僕の顔になにかついてますか?』と聞いてみたものの、ラビの視線が顔ではなく、首筋に向けられてる事に気づいた。
『……その跡はなんさ』
さっきまでとはうって変わって、低く冷たい声を出すラビ。
突然の事に、ラビがなんでこんなにも怒っているのかが分からず、困った顔をラビに向けるが、ラビの目は冷たく、視線が痛い……
そしてもう一度、低くく響く声でラビ言った。
『その首筋の跡……俺がつけたものじゃないさ』
そしてようやく、事をのみこめた……
なぜラビが、こんなにも怒っているのかということも…
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