×

□太陽の君へ
2ページ/7ページ


そして、最も会いたかったあの人の声…








『アレン、お帰り』







振り返ればそこに居るのは、明るい髪をなびかせ、太陽のように明るい笑顔で出迎えてくれる愛しい恋人のラビ…――




僕は直ぐに、ラビの胸へと飛び込み、


  『ただいま』


と言うと、ラビは優しく頭を撫でてくれるのだ…。





そうしていつものように、どっちかの部屋でゆっくりとした時間を過そうとし、なんとなく今日はラビの部屋で過そうと思い、ラビの部屋へと向かい、歩いていた。


部屋に着くと同時に、ラビの視線に気づいた。




不思議に思い、『僕の顔になにかついてますか?』と聞いてみたものの、ラビの視線が顔ではなく、首筋に向けられてる事に気づいた。




『……その跡はなんさ』




さっきまでとはうって変わって、低く冷たい声を出すラビ。


突然の事に、ラビがなんでこんなにも怒っているのかが分からず、困った顔をラビに向けるが、ラビの目は冷たく、視線が痛い……






そしてもう一度、低くく響く声でラビ言った。




『その首筋の跡……俺がつけたものじゃないさ』





そしてようやく、事をのみこめた……



なぜラビが、こんなにも怒っているのかということも…


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ