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□月に霧が覆う夜
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ぁあ…今日もまた、貴方の居ない一日が終りをむかえた…。







ラビが任務に出て、早二ヶ月……


今回は長期任務とだけあり、なかなか帰って来ない愛しいの恋人をまだかまだかと待ち続ける……。




『せめてゴーレムが使えたら……』



そう呟くと、近くをパタパタと飛んでた金のゴーレム、ティムキャンピーをつまんだ。




『ティム…ラビの声が聞きたいよ……』






せめて声だけでも、っと、ゴーレムを使い何度もラビのゴーレムに話しかけてみたが、壊れているのか応答を示さずまだ一度も会話をしたことがなかった



そんな僕に、飛んでいたティムはちょこん、と僕の頭の上に乗ると、まるで僕を心配するかのように見下ろしてくる






『…ははは、大丈夫だよ、ティム。あともう少しの辛抱だから…』




そう……





あと少し待てば帰ってくる…






そんなティムキャンピーを指で優しく撫でてやると、ティムキャンピーはピタっと動きを止めた。








『………ティム?』












『……れん…』







『…アレン!!』






『……!!??』




えっ……?


この声は……





倒れた体を一気にガバッと持ち上げると、頭から落ち、ベッドの上へ落ちたティムキャンピーを手の平に乗せるとジッと次の言葉を待った








『アレン!!聞こえるか?』


『ラ…ビ……』


『お!やっと繋がったさ!!』




やっぱりラビだ……






ゴーレムから聞こえる愛しい恋人の声…



あの時と…任務に行く前となんの変わらない暖かな声……やっと、やっと聞けた…




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