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□こっちを向いて
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ねぇ?もっと見て
ねぇ?もっと聞いて
ねぇ?もっと触れて
貴方に認めてほしいから…―
『こっちを向いて』
僕には最愛の恋人がいます。
ちょうど一週間前ぐらいな、お互いの気持を伝えあい、結ばれることができました。
『神田…』
『モヤシ…』
『好きです、神田』
『好きだ、モヤシ』
会えばいつも喧嘩ばかりの僕たちだったけど、お互い、知らず知らずのうちにひかれあい、同じタイミングで告白をするという奇跡を起こした。
そして現在にいたる……
『神田!!』
カツカツ前を歩く神田に、駆け寄るが当の本人は
『なんだ?』
『見掛けたので声をかけただけです。一緒に食堂に行きませんか?』
『別にいいぞ』
何時もこんな感じに、そっけない…
まだ付き合った日にちが浅いのも、その原因だと思うが…何よりも、神田自身の性格上の問題でもある。
僕がこんな事を言うのもなんだけど、ラビのように(ラビはいきすぎ)もう少し僕にかまって欲しいのが本音…。
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