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□懐いてなんかやるもんか。
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たく、あのヤロォ。
いきなり、眠らせやがって。
しかも、いきなり、狭い中入れやがって。
ウザいくらい、夜まで話しかけてきて。
──おれはアイツのことなんか嫌いだ!





懐いてなんか
    やるもんか。






いきなり出された台の上。
あまりの眩しさに苛ついた。
投げてくる岩。
おれをバカにしてんのか?
と、余裕扱いてたら1つの岩がおれに当たった。
ぶち。
もう頭きた。
いい加減にしろよ。
アイツに電撃を向けると悲鳴を上げて逃げ回る。
良い気味だ。
と思っていたら、いきなり抱きつかれた。
いつもいつも、コイツはいきなりだ。
もう一発電撃を食らわそう、と思っていたら。
ガガン!
──と、何かが当たってきて。
痛みがないのに鈍い音が鳴って。
抱き締められていた体が大きく揺れた。

──攻撃されたんだ。

あのイワークに。

──庇ってくれたんだ。

コイツが。

まるでチャチな物語のワンシーンみたいで。
何故か切なくなった。

「大丈夫か?」

笑ったアイツ顔は、疲れて苦痛に歪んでいた。

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