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□気付いてしまったコノ想い。
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光に包まれたステージ。
鳴り止まぬ歓声。
全てが俺の心をざわつかせた。

「グリーン!」

そして、アイツの声さえも。





 気付いてしまった
      コノ想い。





子供特有の少し高く細い声。
その声には聞き覚えがあった。
今か今かと、来るのを楽しみに待っていたんだから。
チラ、と後ろを振り返り見れば、客に混じり俺を見る大きな目。
俺を追いかけて、俺だけを見てくれているアイツ。
そう考えると、胸が熱くなり、更に高調していくのを感じた 。
ざわつく様な胸の高鳴りを心地よく感じる。

『Bブロックの予選を開始いたします』

綺麗なアナウンサーの声が流れた。
Bブロック登録の打ち切りを知らせる為の放送。

「おっといけね」

まだ登録をしてなかったのであろうレッドは、俺に背を向けて行ってしまった。
そして、それを何故か寂しく思う自分。
離れていくのが、見えなくなることが。
とても悲しい。
──ん?何だコノ気持ち。
グリーンは首を傾げながらも前を向いた。
目の前に対峙する敵を、ジムリーダーを倒す為に。



順調に勝利を収め、今や手に光る小さなバッチ。
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