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□研究成果。
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「ぇ…?ぅわ゛ぁああぁッ!?」
グリーンとレッドが、2人で暮らし初めて3度目に来た春。
その麗らかな朝、マサラタウンにレッドの悲鳴声が広がった。
研究成果。
「どうしたぁ!!」
勢いよく開いたドアからグリーンが見た物は、とても柔らかそうなしっぽだった。
「──」
しかも、やたらデカい。
一瞬、新種のポケモンかと思ってしまったくらいだ。
グリーンの声に驚いたのか、そのしっぽがふるり…、と震える。
その次に起きたことが、レッドの泣き声だった。
「グリぃーン…」
布団の中に隠れていたのか、もそもそとレッドが動く。
と、同時にしっぽが揺れる。
ゆらゆら、と。
「────…」
グリーンは、口を開けたまま固まった。
目の前のベッドにいたのは、明らかにレッドの顔だった。
だが、髪が枯れ葉の様な色に変わっている。
しかし、もっと驚くべきところが他にもあったのだ。
「──どうしたんだ…?ソレ」
グリーンに「ソレ」と言われ指を指されたモノ。
その指の先にあるモノは、揺れるしっぽと本来耳がついている場所にある動物の耳だった。
見た目は、イーブイの耳やしっぽその物だ。
──多少大きいが。