†DISTANCE†
□Another face
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『あたし、何かしたっけ?』
仁「…はぁ。」
『お兄さん、頭こってますねえ。』
仁「お前さぁ、、、」
雑誌の下から声が聞こえる。
『ん?』
仁「最近、男とどっか行ったろ?」
『えっ?!男と?あたしが?』
仁「先週2人で歩いてるとこ見かけたんだよね。」
『男の人と歩いてた?』
仁「別にとぼけなくてもいいんだけど。」
あたしは頭をフル回転させて考えた。
先週?あたし男の人と歩いてたっけ?
なんて真剣に考えていると、仁の口から思いがけない言葉が飛び出した。
仁「…オレというものがいながら。」
『…ぷっ(笑)』
仁「笑うとこじゃねーし。」
『すみません(苦笑)』
だって、まさか仁の口から、そんな言葉が聞けるとは思わないじゃん(笑)
話しながらもマッサージは続き、気付けば仁の頭はあたしの膝の上に。
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