BL小説
□エプロンとから揚げ
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「土方くん、全部脱いでこれ着てみて♪」
仕事が一段落し、銀時の顔を見に来てやったらいきなり言われた言葉。
「なんだこれ……」
「銀さんお手製のエプロン(裸用)だよ」
「え、なに(裸用)ってι」
「そのままよ〜、裸エプロン」
「皆まで言うな!」
銀時に強制された、は…はだっ…裸……エプロン………
そんなの耐えられっか!!
「とにかく脱いで!」
無理矢理ベルトに手を掛けられた。
「や、やめ……っ!!」
そう言うが早いが手を引かれ銀時の布団に投げ出された。
「おいっ!エプロンするんじゃねぇのかよっ!!」
「え、やってくれるの?それなら銀サン大歓迎」
手短に服を脱がされズボンを脱がされ……エプロンを付けられた。
「やっぱりハズい……」
「いいよいいよ、似合ってる!!!想像以上に…………ムラムラしてます。」
「雰囲気壊すな!」
俺は銀時に枕を投げ、台所へ向かい、冷蔵庫の中を物色した。
「やん!恥ずかしい」
「なに女々しい事言ってんだ銀髪!」
「いや、お決まりって感じ?瞳孔開き気味」
心行くまで言い合った後、やっと調理に取り掛かった。
「銀さん、揚げ物食べたいなぁ」
「わーったわーった!!分かったから向こう行っとけ!」
「はぁ〜い……」
「ん?(今日はやけに素直だな……)」
ま、毎回素直がいいんだがな。
また来るだろ、ヒマだ〜って。
俺はくすくす笑いながら銀時のリクエストを作って行った。
そしたら案の定、来た。
「お前…」
「(ホントに来た……)なに?」
「ケツふんなよ……」
「は?何で」
「煽ってるようにしか見えねぇ」
「……ッ///」
裸って事……忘れてたァァァ!!!////
「ん?どした?」
いきなり座り込んだ俺を心配する銀時。
「ゴホッゲホッ……大丈夫だ」
「ねぇ、一人じゃ抜けない」
「んじゃ引っ張ってグリグリ回したら?」
「そんなんしたら抜けるじゃないか!!ここだよ、こ・こ」
そう言いながら銀時が自身を腰に擦りつけてきた。
「ぅひゃぁぁぁっ!!!」
「あ、勃ってきた」
「そっちかい!って、擦りつけるのヤメロォォォ」
「気持ちいい」
「んぁああぁぁぁ……」
「銀……っ……何かつけただろエプロンに………」
「毛玉のついた布を縫い付けたんだ♪」
「な………んで?」
「気持ちいいかな〜って思って」
「やっ……ぱり……やましい気………持ちがあった……んだな……っ」
「そう言うけど気持ちいいんでしょ?」
「んぁ………ぁあぁぁぁあ!!!」
激しくエプロンの上から扱かれた。
「もうっ………無理銀……ときぃぁぁあぁあぁぁぁあっ!!!」
「あーぁ、エプロンベッチャベチャ……」
「ッ……お前がやったんだろっ///」
「まぁね♪」
「そこ、天狗になるところじゃないぞ……」
「てかさ〜、何か焦げ臭くねーか?」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!から揚げぇぇぇぇぇぇ!!!」
主夫(主婦?)の様に走り出した土方。
出てきた料理は『これどこの伝統食品?』みたいな真っ黒のから揚げになりました。
end