拍手小説

□酔
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「へ、平助くん…!?」



真夜中の部屋に訪れてきた平助君の様子がおかしくて、すぐに駆け寄って顔を覗いた。



「ち、千鶴ぅ……」



「っ…!」



(お、お酒くさいっ…!)



よく見れば目が虚ろで、顔も火照り、いつもより強い力で私の肩を抱いていた。



「平助君っ、今布団敷くからちょっと待っててね…!」



なんとかその場に平助君を座り込ませ、私は押し入れを開けて布団を取り出した。



「私の横でごめんね。でも少し横になれば楽になると思っ………!きゃっ、平助君…!?」



後ろにいた筈の平助君がなぜかすぐ隣にいて、私の手首を掴んで顔を寄せてきた。
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