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□コインランドリー
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【コインランドリー…】
薄桜鬼 沖田総司
ザー…
「もう、毎日雨ばっかり…いやになっちゃうよ…」
私はここから見える景色にため息を付いた。月は2月…雪が降りそうなくらい寒いのに、こう毎日雨ばかり降られてしまったら洗濯物だって乾かない。
再び手元に目をやり、洗濯物を畳み始める。乾燥機にかけられたバスタオルがふわふわしてて気持ちいい。
ここはコインランドリー。こんな町外れにあるからか、あまりお客さんはいなく私にとっての穴場なのだ。
今だってお客さんは私一人だけ。
バスタオルの次は下着に手をかける。ピンクのブラとパンツ…
キチンと畳んでバスタオルの上に重ねた。
ザー
急に雨の音が大きくなったと思ったら誰かが入ってきたみたいで、コインランドリーの扉が開いた。
「ぁ…」
「あ、千鶴ちゃん」
その人は頭から足元までびしょびしょに濡れた沖田先輩だった。