地下書庫

□第3章 希望の戦士たち
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同年同日午後23時23分
ストーム軍ナイアド軍港宿舎施設

何とか生き残った俺たちは、ローレンスっていうリヴァイアサン種族に乗せられて、
無事軍港までやってきた.
しゃべりかたに疑問をもつが、結構いいおじいさんだ.
シュウの面倒をよく見てくれていた.
シュウのやつ、ついた頃にはケロッとしてやがった.
まったく子供は、気楽でいいもんだ...
彼の話によると、ストーム軍の内情もアースクエイクと同じらしい.
この先が不安だな.
結局俺は、夜中になっても寝られずに、
散歩しているところ、グリードーにあった.
今回命拾いしたのは、コイツのおかげだな.
礼ぐらいは、言っておくか?

シロン「よう.グリードー.」
グリードー「なんだ、生きてやがったのか.」
シロン「勝手に殺すな.」
グリードー「まったく...あんな物つくりやがって...」
シロン「礼を言う.今日は、お前の指示がなかったらもっと多くの兵士が死んでいただろう.
輸送船に乗っていた民間のやつらもな...」
グリードー「頭でも打ったのか?気持ちがワリイ.」
シロン「女の口説きかた教えてやろうと思ったんだが?」
グリードー「お願いします!!いよ、大将男前だねえ!!」

.......
これが今日の英雄とは...
あきれものだな.
戦いとプライベートでは、えらく違うなコイツは...
まあ、俺がアイシスにやった方法を教えてやったわけさ.
どんな結果が待っているか、明日が楽しみだな.

同年同日午後23時34分
ガリオンの宿舎

ファル「では、姫様お休みなさいませ.」
オドネル「くれぐれも無理なさらないように.」
ガリオン「わかっておる.報告書をまとめたらすぐに寝る.」

そう言って2体のグリフィンが部屋を出ていった.
一人きりになったガリオンは、独り言をつぶやいていた.

ガリオン「ウォック....何処かで.......」
グリードー「ジャバウォックの事じゃないのか?
『その悪魔、西の海より現れ力の用いて大地に死を降り注ぐ.
悪魔は、やがて滅びしばしの眠りにつく.
しばしの眠りの後、悪魔は目覚める.』
えーっと...忘れちまったなあ.」
ガリオン「『英雄として目覚める』だ、その童話なら読んだ事がある.
自らのおこないを見直した悪魔の話だ、あやつらが英雄?馬鹿馬鹿しい...」
グリードー「本当は、姫様に恋したって話だぜ?」
ガリオン「それより、ノックもせずに入ってくるとは、貴様に借りが無ければ、殴り倒しているとこだぞ.」
グリードー(普段から殴り倒しているような...)
グリードー「まあそんな事はいい.それよりも...その恋をしたジャバウォックに俺はなろうかな?」
ガリオン「...?...!!」

グリードーは、全身に力を込めて、
ガリオンに体当たりをして、そのままうつ伏せ状に倒した.
そしてそのまま抱きつき、深い口づけをしたまま動かなくなった.
ガリオンは、突然の状況に目を見開いたまま動けずにいた.
ガリオンの胸には、心臓の高鳴りが響いていた.
しばらくしてグリードーは、ゆっくりとガリオンを開放する.
そのまま立ち上がり、そしてガリオンに背を向けてこう言った.

グリードー「これが俺の気持ちさ、フ...」

グリードーは、そのまま立ち去ろうとした.
ガリオンはしばらく動けずにいたが、
徐々に自分がされたことの気がつき始め、
顔を赤めらせていった.
そして

ガリオン「無礼者ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
グリードー「ぎいやーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

同年5月23日午前8時00分
軍港施設会議室

司令塔『昨日の報告結果が出た.
昨日の戦闘でわが軍は、想像を絶する被害を被る形となった.
調査の結果、『ウォックストーン』というものがおこなった攻撃らしい.
どんなものかは不明だが、ウォックストーンのネクロムレインこれを最大脅威とする.
なを現場海域は、魔力汚染によって酷い状況だ.
調査隊は、魔力汚染に十分注意して現場事状況を調査してくれ.
以上』

グリードー「シロン....」
シロン「どうしたんだその傷?」
シュウ「いたそう;」
カーくん「顔がすごい事になっているのですが;」
グリードー「お前の言うとうりに、押し倒して唇を奪ったからこうなったんだろうがーーーーー!!」

グリードーは、そう言ってシロンに殴りかかる.
しかし弱りきったグリードーの攻撃は、かすりもせずに、
見事に空振りして、そのまま地面にうつ伏せの状態になったのであった.
そこへ、ガリオン一行がやってきた.

グリードー「もういいや...死のう...」
ガリオン「....グリードー...」
シロン(見物だな.)
カーくん「修羅場を見る事になるなこりゃ.」
グリードー「もういい...何も言わないで...わかっているから....」
ガリオン「はっきり言って、そなたは信用ならなくなった.」
グリードー「ヒィ!!」

グリードーは、両手を後頭部に乗せて...
その先の言葉を聞きたくないのであろう.
ビクビクと震えだしたのだ.
まるでなにかに乗り移られたかのごとく.
しかしガリオンから意外な言葉が繰り出された.

ガリオン「私が自ら監視する.護衛兵として側にいろ.」
シュウ&カーくん&ロッキー&ファル&オドネル「え!?」

辺りか一瞬凍りついた...
グリードーは、息を吹き返しガリオンの元によってきた.

グリードー「いやいや信用されていないのならば、しかたありませんねえ.
信用されるまで、あなたに従い尽くしなければなりませんねえ?」
シロン「昇進おめでとさん.」
ファル「姫様!監視ぐらい護衛兵である私とオドネルにまかせてくれれ、ムグ...」

オドネルは、どういう状況か気がついたようで、
ファルの口をふさぐ動作をした.

オドネル「後で説明するから、少し黙りましょう?」
ガリオン「そなたら護衛兵だったのか!?」(マジボケ)
ファル&オドネル「えぇ!?じゃあなにと思っていたのですか!?まねしなでください!!」
ガリオン「側近.」(マジボケ2)
ファル&オドネル(ガーン..........)
グリードー「それじゃあ行きましょうかお姫様?」

そしてまた肩に手を回そうとするグリードーに、
思いっきり伝説の右を決めた.

ガリオン「調子にずくな!!」
グリードー「ぎゃーーーーー!!!!」
ガリオン「ああ!!言い忘れるところであった!」
シロン「なんだよ.これから帰るとこなんだぞ.」
ガリオン「もう少しだけ、我々に力を貸してくれ.」
シロン「?」
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