地下書庫

□第3章 希望の戦士たち
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強襲2[強行突破]

30年5月21日午後12時04分
アースクエイク軍コルラー軍港

シロン『ソニックスラッシャー!!』

シロンが、自らに竜巻をまとい敵密集しているところにそのまま突撃をしていく.
その竜巻に飲み込まれたガーゴイル達は、次々と海の中へ消えていった.

シロン『どうだ!!』
シュウ『この近辺に密集する陣形だね.なにかまとめて攻撃出来る技があればいいんだけど...』
ロッキー『こいつらどこから来たのでしょうか?』
グリードー『遅せえぞ!!シロン!!』
シロン『うるっせえ!!これでも最高速度できたんだぞ!!』

シロンがグリードーと言い合いをしていると、
不意をつくようにガーゴイルが後ろから攻撃をしてきた.

敵軍『もらったー!ダルドス!!』
カーくん『シロン!!後ろー!!』

しかしシロンはそれに気づいていたか、いないか、
寸前でそれを交わし、ガーゴイルに反撃を喰らわした.

シロン『ネオウィングトルネード!!』
敵軍『ギョワアァァーーーー!!』
シュウ『危なかったー;』
シロン『おしゃべりもたいがいにしておとくべきだよな?』
ガリオン『まじめにやらぬか!!』
ロッキー『とにかく下手な小細工をたてるよりも、敵を減らしましょう!!
輸送艦隊は、グリフィン軍団にまかせて戦艦部隊の湾外脱出を!!』
味方軍『俺たちの艦隊を頼んだぞ!!』
シロン『よし!!ウィングス交戦!!』

シロン達の猛攻もあり、敵の軍隊は徐々に、陣形を乱し始めた.
ほとんどのガーゴイルが任務を忘れ、対空戦闘に移行し始めた.
敵軍は、完全に空中に気を取られ始めた.
これを好機とばかりに、戦艦部隊が対空砲火を開始した.

味方軍『今だ!!ランチャー撃ちかたはじめ!!空の味方さん達のお手伝いといこうぜ!!』
敵軍『戦艦部隊から対空砲火!!全軍散れーー!!散るんだ!!まとめて落されるぞ!!』
ロッキー『敵の指揮官はどこにいる!?そいつさえ叩けば!!』
シロン『いい加減にしやがれこいつら!!勝負はもうついたんだ!!』
味方軍『積み込み完了!!これより安全な湾外へ脱出する!!』
味方軍『サザンクロス出航完了!!よい航海を!!』
ガリオン『よし!!艦隊が動き出すぞ!!わが軍も攻勢に転じよ!!』

長い沈黙を破るかのごとく、輸送艦隊が航行を開始しようとしていた.
湾外にさえ脱出してしまえば、ジグザグ航行も可能となり回避もしやすいため、
安全圏といっても過言なのだ.

敵軍『ええい!!戦艦部隊にかまわず輸送艦のみに集中せよ!!
湾外脱出を許すな!!』
シロン『やさしくないねえ...』
リーオン『すごい対空砲火だ.さすが、最強戦艦部隊だね.』
シュウ『!!...敵の増援が来る!!まだこんなにいたんだ!!』
カーくん『えぇーーー!?まだいるの!?』
ガリオン『シュウそれは誠か!?敵の第3波にそなえよ!!』
味方軍『まだ増援が来るのか!?スフィアに移ってないぞ!!』
味方軍『少しは、沈むかもな.』

どうやら勝負の行方は、まだ解らないようだ.
もしこの状況下で、敵の部隊が停泊中の輸送艦隊に接近すれば、
間違いなく海の藻屑と消えるだろう.
グリードーは、それに気づきシロンに勝負をもちかけた.
好戦心を煽る為であろう.

グリードー『俺たちは、防衛戦ぎりぎりの戦闘へ移行する.
シロン!!どちらがお姫様のおほめのお言葉をいただくか勝負しないか?』
シロン『勝負!?こんなときに何言ってやがんだ!!』
グリードー『最前線でのスコアーバトル.そそるものがないか?』
ロッキー『その勝負、僕も参戦します!!』
カーくん『やめときなって.恥かくだけだって.』
ロッキー『酷い言い方だなあ.僕だって少しらいは!』
グリードー『お!!乗ってきたねえ.』
シロン『しかたねえ!!行くぞシュウ!!敵が多いところを言えよ!!』
シュウ『わかってるよ!!』
リーオン『おいらも乗るよ!!』
ガリオン(言葉を考えねばならぬのか?)

シュウの指摘どうりに敵の第3波は、まもなくやってきた.
だが、シュウの指摘があり戦闘準備に備えるのには、十分な時間がえられた.
あとは彼ら次第であろう.

コーカス『こちら輸送艦サザンクロス.これより航行を開始する.
スクリューシステムレッドゾーンぎりぎりまで魔力を集中.
一気に加速する.』
味方軍『艦長!!それでは、岸のドックに衝突します!!』
コーカス『その為に側面スクリューがあるのではないか.
合図と同時に第一側面スクリューをフル回転させよ.
輸送艦内の者達は、急激なカーブに備え、衝撃回避行動に移れ.
航行急げ!!』
味方軍『輸送船艦で急カーブでもやろうってのか!?おもしれえ!!』
味方軍『こちらも航行急げ!!敵にかぶられるんじゃないぞ、うまくやれ!!』
敵軍『敵の戦艦部隊が、再び航行を開始.輸送艦隊を見捨てるきか?』
敵軍『馬鹿野郎!!道を開けているんだよ!!そんな事も解らないのかクソ司令官が!!』
シュウ『やっと艦が動き出した!!急いでくれよ!!』
シロン『オラァ!!これで、30くらいかな?...まだ25かよ...』
敵軍『どああーーー!!』
ロッキー『21体目撃破!!』
グリードー『こっちは、29だぜー!!ヤァー!!』
リーオン『ちょこまか動くなよー;!あたらないじゃんか;!』
グリードー『リーオン...しまった!!バレッグ11、1部隊そっちに行ったぞ!!』
敵軍『もらった!!』
味方軍『うわああーーーー!!』

ガーゴイル達の一斉攻撃によって、戦艦が火柱をあげて海中に消えていく.
この時点で、戦艦バレッグ2、4、7、8、11、12、13、17、19の計9艦が失われた.
辺りでは、ストーム軍の者たちが助けを求めて水面の中に漂っていた.

味方軍『チクショウ!!また餌食になったぞ!!』
敵軍『あのウインドラゴン...それにブレイズドラゴン...まさか!?』
敵軍『どうしたんだ!?』
敵軍『まずいぞ!!陣形も乱れている!!撤退した方がいいかもな!』
敵軍『?』
ガリオン『何を考えている、サザンクロス!?その速度では!!』
コーカス『第1側面スクリュー始動!!』
味方軍『側面スクリュー始動!!』

誰もが岸に乗り上げる事を予測した.
しかし、ぶつかる寸前で輸送艦は、大きくカーブを描き見事に曲がりきって見せたのだ.

ガリオン『み...見事...』
ロッキー『今の見ましたか!?すごかったですよ!!』
シュウ『なにが、なにが!?』
味方軍『やったぜ!!マジで成功だ!!』
味方軍『たいした船だぜ...それをする艦長にも驚きだがな.』
敵軍『チクショウ!!このままでは脱出をされてしまう!!』
敵軍『司令部より伝達.『全軍撤退セヨ.』例の生き残りが現れた.裏切り者もな.』
シロン『なんだ?敵が引いてくぞ.』

敵軍は、なにかに吸いよせられるように撤退を開始した.
よく解らないまま戦闘が終結したが、これだけは言える.
俺たちは、輸送艦部隊を守りきったということをな...

ガリオン『諸君よく戦ってくれた.我々の勝利だ.
引き続き救助作業を開始せよ.
1人もおいていくでないぞ.』
味方軍『くそー...後始末が大変だぜ.』
味方軍『船の修理もしなきゃなあ.でっけい穴ぼこあいてらあ.』
シロン『ふぅー...やっと終わりだぜ...』
グリードー『全部で47だ!!他のやつらは?』
シュウ『あっ!!忘れてた;』
リーオン『13...』(ぼそ...)
シロン『46!一匹差かよ!』
ロッキー『52...』(ぼそ...)
一同『52!?』


スピリチャルガーディアン司令塔『湾外脱出作戦は、
敵軍の撤退のいう形で集結した.
第三艦隊は、少なからざる被害を受けたものの、
最悪の事態をまぬがれる事ができた.
ウィンドウィングスは、引き続き第3艦隊の艦載部隊として、
艦隊の護衛任務につくこと.
本作戦においての報告は、以上だ.』
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