英雄の兄と落ちこぼれの妹

□片鱗
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「よく来てくれた!
ずっと心配していたんだ」


リアンが眠ってから数時間後、リアンは目が覚めた

シャワーを浴びて身支度を整え、廊下に出ると、メイドが待ち構えていた

案内された先にはドラコやルシウス、ルシウスの妻でドラコの母であるナルシッサが居て、入って来たリアンにドラコが詰め寄る

何処か怪我は無いか、ハリーに酷い事はされてないかと頻りに心配するドラコにリアンは笑みを浮かべた


「ドラコ
落ち着きなさい
彼女は怪我をしていない」

「も、申し訳ありません父上」


恥ずかしそうに頬を染めたドラコにリアンはまたクスクスと笑みをこぼす


『ありがとうドラコ
でもぼくは大丈夫だよ』

「なら良かった…
リアンはいつまで屋敷に居てくれるんだ?」

『それは…』


リアンを連れて来たのはルシウスの為、リアンは滞在期間等は把握していない

リアンはルシウスに視線を向け、それに気付いたルシウスが答えた


「ホグワーツが始まるまでの二週間、我が家で預かると私から魔法大臣に進言した」

「では、ホグワーツが始まるまでリアンと居れるのですね!」


嬉しそうに笑顔を浮かべたドラコ

リアンはルシウスから進言したというのが気になったが、その事を追求しても養子の件に繋げられるかはぐらかされるだけだろうと口を噤んだ


「リアンはもう宿題は済ませたのか?」

『うん
だけど新学期の買い物はまだなの
ドラコは?』

「僕もまだ買い物は済ませていない
一緒にダイアゴン横丁に行かないか?」


ドラコの提案にリアンは満面の笑みで了承した

リアンの笑顔に頬を染めたドラコ

そんな若い二人のやり取りを、ルシウスとナルシッサは微笑ましそうに眺めていた







2015/02/11

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