英雄の兄と落ちこぼれの妹
□相見える
6ﾍﾟｰｼﾞ/7ﾍﾟｰｼﾞ
『バジリスクは…』
「あれは私が作った偽物だ
本物のバジリスクは別に居る
無事だから安心しろ」
サラの言葉にリアンはホッと胸を撫で下ろした
「…君の蛇はそいつなんだろ？
じゃあ君の猫はなんだい？」
リドルの言葉にリアンは眉を下げた
なんと答えたら良いのだろう…
「あの猫は貴様の方がよく知っている」
「なんだって？」
サラの言葉に眉を顰めたリドル
リアンはリドルの後ろにヴォルが現れたのが見えた
ヴォルはリアン達と固まっているハリーを見て目を細める
そしてハリーの手に持つバジリスクの牙と今にも突き立てられそうな位置にある日記を見て溜め息を吐いた
「やはりその頃の俺様は阿呆だな」
2014/12/21
＊