英雄の兄と落ちこぼれの妹

□記憶との融解
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数日経ち、サラがバジリスクの元へ行く為に、ヴォルは情報収集の為に不在だった

部屋から出ないように言い付けられたリアンは、テスト範囲の復習を大体済ませて一息ついた時だった

部屋がノックされた

ドアを開けたリアン

だがドアを開けた瞬間、リアンは口元を抑えられて腕を掴まれた

リアンを拘束した犯人を見ると、それはリドルだった


「久しぶりだね
会いたかったよリアン」

『っ!?』


部屋の中に入って来たリドルにリアンは慌てて掴まれていない方の手で杖を探すが、勉強をしていた上に突然の訪問に机の上に置きっ放しにしていた事を思い出す

自由な腕でリドルの体を引き離す様に押し返そうとするリアンだったが、力の差で叶わなかった

リドルはリアンの抵抗を物ともせずにリアンをそのままベッドに押し倒した


「今は邪魔なのは居ないね
でも長居は出来ないから無駄な抵抗は止して欲しい
手荒な事はしたくないからね」


優しく言うリドルだったがその目は冷たく殺気が渦巻いていた

リアンはその目に固まってしまう


「良い子だ…
さて、色々聞きたい事があるけどとりあえず…」


リドルは杖を取り出して妖艶な笑みを浮かべた


「ペトリフィカス・トタルス」


杖の先から放たれた青い閃光を受けてリアンは体が動かなくなった


「リアン
特別に案内しよう
秘密の部屋へ…」







2014/12/19

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