英雄の兄と落ちこぼれの妹

□自分の中の真実
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サラはバジリスクに会いに行った為にヴォルとその日は過ごしていたリアン

前方からハリー達が歩いてくるのが見えたが、こちらに気付いていないらしい

何かを話し込んでいたハリー達が通り過ぎる時にリアンの耳に入ったある言葉にリアンは立ち止まる

“リドルの日記”

ハリーの言葉にリアンは目を見開いて何処かへ向かうハリー達の背中を見つめた


『リドル…?』


リアンの呟きに腕に抱いていたヴォルがリアンの腕に爪を立てる


『痛っ…』

「何故その名を…」


目を見開いているヴォルにリアンは戸惑いながらも慎重に口を開いた


『一度攫われたって言ったでしょ?
サラが助けてくれたんだけど…
ぼくを攫ったのがリドルだったんだ』

「…」


リアンの言葉に考え込んでいる様子のヴォル

リアンはそんなヴォルを見て薄々感付いては居たが口にしなかった事を尋ねた


『ヴォルは…この事件について何か知ってるよね
犯人に…核心に近い事を…
五十年前の事件の事も、あの日記の正体も、リドルの事も
知ってるんでしょ?』


リアンの言葉にヴォルは腕から降りて近くにある隠し部屋にリアンを案内する

そして中にあるソファの上に乗るヴォルに習ってリアンもソファに腰掛ける







2014/12/17

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