英雄の兄と落ちこぼれの妹

□初めてのクィディッチ
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部屋に戻ったリアン達はベッドに座りながら話す


「あのロックハートとか言う教師、やはり口先だけのほら吹きだな」

《あんな初歩的なものも出来ぬとは…
方腹痛いぞ》

『流石に骨抜きにされたのならすぐには動けないよね』


最近の怪しい行動が目に余るハリー達

リアンは密かにハリーがこれで大人しくなってくれればと、無駄であろう期待をしていた


『そういえば去年もクィディッチで何かあったって聞いたけど…
ハリーってクィディッチと相性悪いんじゃないかな?
二年連続なんて…』


ゴドリックに付き合わされてクィディッチをやって居たサラや、助っ人としてシーカーで活躍したヴォルも少し考えてリアンの言葉に同意する

いくら危険なスポーツとはいえ、毎年何かあるのはおかしい

危険なスポーツだからと逆にそれを狙って攻撃しやすい事も事実だ

だからハリーの様な者はやるべき物ではないのだ

自ら危険に我が身を差し出している様な物だ


『まぁぼくには関係ないけどね』


冷たく言い放つリアンにヴォルとサラは胸を撫で下ろす

そうやってハリーを突き放さないとリアンの身が危なくなるのだ

優しいリアンには酷な事かもしれないが、今は仕方ない

二人の想いを知らないリアンは雨に濡れる窓を眺めながら、己の胸に燻る仄暗い感情もこの雨と一緒に流れないだろうかと願った







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2014/8/8
*あとがき
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