英雄の兄と落ちこぼれの妹

□存在と真実
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今年のハロウィンはヴォルもちゃんと居る為、パーティーに出席するリアン

甘いもの好きなリアンは満面の笑みでカボチャパイやお菓子を堪能する

ドラコはその隣で幸せそうにパイを頬張るリアンを静かに眺めながら、リアンが元気になって本当に良かったと安堵していた

一方リアンは、甘くて美味しいお菓子やスイーツを味わっていた最中、またあの声が聞こえて手を止める


…引き裂いてやる
八つ裂きにしてやる…
殺してやる…



キョロキョロと周りを見渡すリアンにサラが耳元で囁いた


《今すぐ寮に戻れ
面倒な事になる》


サラの言葉にリアンは不満を見せたが、有無を言わせぬサラの圧力にリアンは仕方なくドラコに一声掛けて寮に戻った


『いきなりどうしたの?』

「しばらくはあまりホグワーツを出歩くな」


サラに続いてヴォルまでそんなことを言うとは思わなかったリアンは戸惑っていた


『あの声は何?
ヴォル達にも聞こえてるからそういうこと言うんでしょ?』


眉根を寄せながら言うリアンに、ヴォルもサラも複雑そうな顔をする

リアンは更に顔を顰めた


『詮索するのは好きじゃない
言いたくないならそれでいい
でもこれだけは答えて
今回は去年と違ってヴォルが関わってる訳じゃ無いんだよね?』


真剣な顔で言うリアンにヴォルは即答で自分は何もしていないと答える

リアンはそれなら構わないと言って寮に向かう








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