英雄の兄と落ちこぼれの妹

□幽かな声
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現れたのはスリザリンカラーのネクタイをした男子生徒だった

彼は眉目秀麗で、とても容姿が整っていた

身長も高く、すらっと長い手足にモデルの様な体型だとリアンは思った

彼は美しい笑みを浮かべながらリアンに話し掛ける


「こんな時間に何してるの?」


リアンは見たことがないスリザリン生の彼を不審に思いながら、ペットの猫と蛇(ヴォルとサラが聞いたら激怒するであろう)がいないと答えた


「ペットを探して居たのかい?
僕も一緒に探そうか?」

『いえ、別に…』

「遠慮しないで
さあ行こうか」


そう言って歩き出した彼

リアンは慌てて追い掛けるも、リーチの違いで走らないと追い付かないリアンは慌てた為にバランスを崩して転けそうになった

咄嗟に目を瞑るリアン

すると腕を引かれて暖かいものに包まれた

目を開けると、彼がリアンを抱き寄せて転けるのを防いで助けてくれたようだ


「…危なっかしいね
気をつけなきゃ」


そう言って彼はクスクスと笑いリアンを支えた

リアンは驚きながらもありがとうございますとお礼を言って少し離れる

彼は笑みを返して今度はゆっくりと歩き出した








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