英雄の兄と落ちこぼれの妹

□漏れ鍋にて
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昼過ぎになってやっと意識が戻ったリアンは見覚えのない天井に気付いてぼんやりとした意識の中、周りを見渡す


《大丈夫か?》

「気がついたか…」


意識が戻った事に気付いた二人は心配そうにリアンを見る


『ここ…どこ…』


意識が覚醒しきらないリアンにサラは擦り寄りながら答える


《ここは漏れ鍋だ
リアンが高熱を出したからあそこから連れ出した》

「とりあえず水分をとった方が良い
起き上がれるか?」


リアンは起き上がろうとするが体に力が入らず、起き上がることが出来なかった

息を荒げるリアンにヴォルは制止を掛けた


「いや、無理はしなくていい」

《まだ熱が高い
とりあえず眠っていた方が良い》


ぼんやりしてて頭が働かないリアンは熱が高くてしんどいのもあってすぐに眠りに落ちた

リアンが眠ってすぐに部屋の扉がノックされてヴォルとサラは顔を見合わせる

リアンは寝ているので勿論返事がない

もう一度ノックされ、入るぞという声と共に扉が開けられた








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