甘い本C
□部屋を間違えないで。
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「…プ、プレセアは一体、ここで何をしているの…?」
痛む背中を摩りながら、ジーニアスは改めて現状を整理し直した。
夜中…まぁ先程トイレに行き…帰ってきたら…プレセアがいた…
『…うぅ…んっ…』
………ごろん。音を表現するならそんな感じだろう。
ベットの上で、プレセアが転がった。
顔がこちらに向き、あどけない寝顔が暗がりだが…見える…
…プレセアが眠っていた。
うんプレセアが寝ていた…
僕の寝ていたベットで…しかも……何やら耳を塞ぎたくなるような…耳を塞がなくてはいけない…という気になるような…そんな声を口から漏らしながら。
ジーニアスは、思考回路をフル回転させていた…
なぜこんな事に…?
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