甘い本C
□香水
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「お、お腹すいたね。」
『はい。………?』
プレセアがジーニアスの胸元に、自然に飛び込んだ。
「ぇ………な、な、なな何?!」
そのまま顔を押し付けては、くんくんと犬のように、匂いを嗅いでいるようだった。
『何の匂いですか?』
「え…多分…ブラックベリー…」
『この匂いジーニアス好きなんですか?』
「まぁ好きだけど…でも…ゼロスに付けられたんだ。」
『…そうなんですか…』
「……こ、こ、この匂い嫌い?」
『……嫌いではないです…けど…』
何やらボソボソと言うプレセア。
「え?ご、ごめん最後何かい、言ったよね?」
『な、何でもありません。』
すっ。と、プレセアがジーニアスから離れた。
プレセアがいた胸元が何だかひどく寒い気がした…
「……プレセ『ご飯が冷めてしまいますよ?行きましょうジーニアス。』
さっさと下に降りて行く
プレセア。