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□プレゼントは…
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2月14日
朝、俺宛に荷物が届いていた
「なんだこんな朝っぱらから…」
あまりにもでかいので
開けるのをためらった
送り主の名前は……
ウラベ リカ
リカ!?
なんであいつが!?
一ノ瀬だろ!?
間違えたのか?
しかし住所も宛名も俺になっている
なんだ?
俺はダンボールのガムテープを少しずつ剥がした
全部剥がし終わる前に
箱から何かが飛び出たっ
「ぅわあっ!!!」
俺は思わずしりもちをついた
箱から飛び出たのは……
「風丸くんっ!!!!!」
女の子
……会ったことある
「君は……」
やばい名前でてこない…
「会いたかったわぁ♪」
彼女は箱からでて
俺に抱きついてきた
えーっと確か
リカと同じチームで…
プリマドンナの……
「もう!!!もしかしてあたしのこと忘れたん!?
レイカや!!!大阪cccの玲華や!!」
「あぁ!!!レイカっ!!!」
ちょっとスッキリ
でも彼女は依然として
俺に抱きついている
「…なんでここに?」
それを聞くと彼女は怪しい笑みを見せた
「それはなぁ──……
今日なんの日か知ってるか──?」
そして彼女の顔が近づく
「何の日って……っ」
俺は後ずさる
「バレンタインやっ
ていうことで───……」
しかし彼女に顔を掴まれる
そして
「あたしがチョコの代わりのプレゼントやぁっ♪」
押し倒された
「はぁあああっ!?
Σ( ̄□ ̄)!」
俺はこれはマズいと思い
彼女を振り払って家を飛び出た
「あっ!!!風丸くんっ」
それから俺は1日
彼女から逃げるために走り回った
fin.