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□晴天、のち濃霧
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ある晴れた日――
「大空・・・・?」
「なぁ霧・・・
私が死んだら、泣いてくれるか?」
珍しく風邪をこじらせ、ベットで寝ているプリーモは僕に向かってイヤな事を問い掛けた
「・・・馬鹿ですか」
「ハハッ・・・ひどいなぁ」
わかってた
彼が、ただの風邪でこんなに弱るはずがない事くらい
わかってた
彼がもう長くはない事くらい、
わかってました・・・・
・・・・でも、
「僕は、泣きませんよ」
口にすると
「・・・そうか・・・・」
今にも消えそうで
「だって、」
この腕をすり抜けてしまいそうで
「貴方の命日は僕の命日だから」
それを聞いた貴方は、
穏やかに微笑み
琥珀色の瞳を閉じた
僕は、頬に暖かいものが流れるのを感じながら
そこを後にした
“ ”
「・・・・?」
幻聴か・・・?
風に乗って、彼の声が聞こえた気がした
(飛び去ってしまった小鳥はもう戻らない)(ならばどこまでも追い掛ければいい)(再びこの手に戻るまで)(だって、貴方のいない世界なんて意味が無いのだから・・・・)
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多分これが初めてのBLだったと思う。
転生ネタよく書いてるけど正直自分は転生とか半信半疑です。いや、6:4くらいかな、今は。
前世の記憶は実際覚えてる人とかいるらしいから多分あるとは思うけど、私は覚えてたくない。
知らない、覚えてないのってそれなりに理由があると思うんですよ。それをわざわざ思い出す必要はないと思うんです。
とか言いながら転生やら前世やら書いてますけど(笑)
20081102
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