現実逃避×閉鎖区域
□開巻劈頭×冥府
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ざわざわと騒がしい部屋、ミカエル、アルカナ、黒金、ヘイ、シェルター、マリア、エル、そして咲夜が1つのテーブルを囲むように各々自由な体勢で集まっていた。
「残り4日、吟声の勢力は残り僅か。
この残り4日でかたを付ける」
そんな中、1つの透き通る声が響き部屋の中は静寂に包まれる。
皆の視線を受けているのは着物姿の女性、祭歌。
「まず、チームを決めるわ。
マリア、良い?」
祭歌の視線がマリアへと向けられる。
「俺とエルと祭歌、黒金とヘイとシェルターは変わらずそのまま。
アルカナ、お前はミカエルと組め」
マリアの視線がソファに座っている咲夜へと向けられる。
「昨夜、お前もだ」
昨夜は返事も頷きも、なんの反応もしめすことなく瞳を閉じた。
その反応を見てミカエルはニコっと笑い、満足げに数度頷いた。
マリアが無言で祭歌へと視線を向ける。
祭歌はありがとう、と目で伝え口を開いた。
「それじゃあ、…もう後は好きにしちゃって。
翡翠晶を手に入れた、または大けがを負った、一日が終わる。
そうなったら一端ココに再集合。
…絶対に死なないで。みんなで生きて帰ろう」