噺*首(BL・NL)

□ドタ狩で君の知らない物語
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ドタ狩バージョン^ω^
駄文注意
文才ないのをご理解した上でご覧ください
閲覧は自己責任
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「ねーねードタチン。」
座席をとっぱらったワゴンの中で寝そべって遊馬崎と電撃文庫を読んでいた狩沢が突然起き上がった。
「なんだ?」
突然のことに驚きながら後部座席に目をやると、本を片手に目を輝かせてる狩沢と目が合う
「私さーいいこと思いついちゃったんだよねぇ」
嬉しそうに
嬉しそうに狩沢は言った。大体狩沢や遊馬崎の思い付きは突拍子がなくいいことで済ませられる物じゃないことが多いのだが
遊馬崎と渡草も見つめるなか狩沢はにこにこしながら
「今夜さー皆で星見に行こうよ」









沈黙
暫し沈黙したあと


「いいっすねぇ。星と言えば空から戦士が降ってきたりして。いや………もしかしたらライオンさんと呼ばれるry」
遊馬崎はどうやらノリノリのようだ
「お前らなあこんな都会じゃ星もなにもねぇだろ」
「えーっそこは渡草っちがなんとかすればいーじゃん」
「んな無茶な」
わいわいガヤガヤ
今日もワゴンの中は賑やかだった


―――――――――――――――

俺達は少し都心から離れた山へ来ていた
近くにプラネタリウムがあり、もし星が見れなくてもそこで見ようと言う算段だ
ただ今日は運が良かったのか晴れていて絶好の観察日和だからお世話になることは無さそうなのだが
俺達は見晴らしのいい場所へ向かおうと歩いていた
遊馬崎と狩沢はいつも通り何かの漫画の話で盛り上がってる
渡草と俺は無言で夜の山を歩いた


「うわぁー」
不意に狩沢が大きな声をあげた。俺達はそれにつられて上を向く
そこには沢山の星があって、夏の夜の風が俺の頬を撫でた
真っ暗な世界に広がる星に少し吸い込まれそうになりながら


ふと、横を見るといつの間にか狩沢がいて
遊馬崎はと言うと後ろでなにやら漫画の台詞を叫んでいた
「ねーねードタチン知ってる?アレがデネブでねー」
楽しそうに指を指して説明をし始める
あぁそう言えば昔習った気がするな、なんて思いながら
俺は狩沢の指から繋がる三角形を眺めた


もし織姫が狩沢なら
俺は


俺はなんなんだろうな
なんて
柄にもないことを思って
彦星なんて柄じゃねぇし
狩沢にはどちらかと言えば遊馬崎のが似合うよな

そう考えると不思議と胸が苦しくなった




いつの間にか狩沢はまた遊馬崎と漫画の話で盛り上がっていて、
それを横目で見ながら俺は笑うしかなかった


本当はわかってんだけどよ
ちょっとだけ俺は期待してたのかもな

まさか俺がこんな気持ちになるなんて
あの頃は全く思わなかったけど
俺は思った以上にお前に惚れてるみたいだ



狩沢





でも
まだこのワゴンが楽しいからよ
まだ皆で俺は馬鹿やりてぇんだ
きっと

きっとこの気持ちをお前に伝えたらこの関係は壊れちまうだろうから



だからまだ俺は、







好きだ





でも
まだ言わねぇ
まだ



それまで皆で
馬鹿しようぜ




これは
君の知らない
俺だけの秘密――――――――――――――――――――――






あとがき



ドタチン視点難しい\(^o^)/
狩沢さん愛を注ぐてんとうむしです
狩沢さん好きすぎる

駄文読んでくださりありがとうございました

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