噺*首(BL・NL)

□君の知らない物語
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腐要素あり
苦手な方はバックプリーズ一応シズイザ
閲覧は自己責任

※臨也口調なにそれ
とある曲を題材にしたから\(^o^)/
腐の意味がわからない方は´`
以上のことを踏まえた上でお進みくださいませ
―――――――――――――――

ある夏の日
突然シズちゃんが「星を見に行こう」と言い出した
何時も暴力が歩いているようなシズちゃんが急に言った言葉に新羅もドタチンも驚いていた
「たまには良いこと言うんだね?」
って俺が言うと
「手前は何時もひとこと多いんだよ」って
青筋を浮かべて苛つくシズちゃんに俺は苦笑した


とりあえず都会じゃなんだからと池袋を離れ人里離れた丘の上

四人で寝そべった


『アレがアルタイルで
アレが………』

一生懸命覚えたての知識を自慢する子供のように無邪気に指を指し説明する君

新羅達は微笑ましそうに耳を傾け星を眺める


俺はシズちゃんの指先から繋がる夏の大三角を眺めて笑った

――――あの織姫様は何時彦星に会えるのだろう―――
会えなかったら、きっとずっと“ひとりぼっち”
何てことを考えながら



何時からだろう
わからない
けど
確実に時間は
世界は回って
















でさ、
追いかけちゃうんだ
“君”を
可笑しいだろ?
実に俺らしくない


実に………………良くない。
言えたらいいのに
『     』
きっと驚く
気持ち悪がるかな?
いや、笑うか
どっちにしろ
俺、は









“君”は
喧嘩人形で
孤独だった

だった



ゆっくりだけど
君の周りに人が集まりだして
笑う声が聞こえた

こうなることは分かってた
お優しいシズちゃんのことだ
きっとすぐに皆に愛されるだろう
さっきまで隣に居て
殺し合いでも
それでも
一緒に居た
その関係は
もうすぐ

終わりを迎える


【どうしたい?】
自問自答を繰り返す
そんなの
そんなの決まってる


なんだっていいんだ
俺、
俺は

殺し合いでもいいから


君の隣に―――――――





それはほんの数年前の出来事
真実は



何時だって残酷だ





言わなかった
言えなかった
二度と戻れない


あの夏の日
きらめく星
今でも思い出せるよ
君が笑った顔も
怒った顔も







大好きでした――――






可笑しいよね
いいよ
分かってる
シズちゃん……………君は知らないだろう?
これは
これはね

俺だけの秘密なんだ
俺だけの、ね












俺は池袋を歩きながら
狭い空の夜空を見上げた

時を越えて
あのときの君が
俺に笑いかけた




そんな気がしたんだ








―――――――――――――――――end―――――――――




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