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□1番大切なことは
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使い慣れない携帯を片手に、薄紫の瞳はただその画面を見つめて。


ネジの眉間に皺が寄っているところを見ると、どうやら困惑しているらしい。






『0時ぴったりにメール欲しいな〜、なんて♪』



昼間に学校で交わしたテンテンとの会話が蘇る。


冗談めかしてはいたが、それが彼女の本心であることくらいすぐに分かって。






「…何と送ればいいんだ」



滅多に使わない携帯、ましてやメールなんて。


慣れないことだらけの彼女の誕生日前夜は、思った以上にネジを悩ませていた。


それでもメールを諦めていないのは全てテンテンへの気持ち、即ち愛故で。








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