U

□イメージはまさに君と君
1ページ/4ページ








「じゃあここで解散にするか」


「お疲れ様でした!」




今回の任務で隊長だった中忍が瞬身で消えたあと。

それに続いて僕も帰ろうとしたのに、腕を掴まれてそれを阻止される。




「何です?」


「ねぇ、せっかくだからちょっとお茶してから帰ろうよ♪」




振り向けば、満面の笑みを浮かべたテンテンがいた。

こうやって笑えば、作り笑いだとは思われないのかもしれない。




「何で僕が」




特にこのあと予定は無いけど、今日は思ったよりチャクラを使いすぎて疲れたから早く帰りたい。


僕なりに迷惑そうな顔を作ったつもりだったのに、彼女は表情一つ変えなかった。




「サイと一緒に任務することなんてあんまり無いじゃない。だからこの機会にお話ししたいなあって思ったの」




…確か前に読んだ本には、こういうのを『逆ナン』って呼ぶと書いてあった気がするんだけど。

笑顔に何の陰りも感じないテンテンを見たところ、どうやらそれでは無いらしい。



確かに彼女と同じ任務をすることは滅多に無い。だから自然と話す機会も少なくなる。


少し、話すくらいならいいかもしれない。

せっかくの『仲間』が増えるチャンスだし。




「この辺りにお茶出来る場所なんてあったかな」


「私の行きつけのお店があるからそこに行きましょ!」




へぇ、この辺りにそんな店があるんだ。

あまり木ノ葉の中心街に詳しくない僕は、楽しげなテンテンの後ろをついて行くことにした。








次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ