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□両手いっぱいの
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とある日の朝。
ガイとリーが二人で任務で出てしまっているため、残ったガイ班の二人は共に綱手に呼ばれていた。

早朝にも関わらず至っていつもどおりなネジとは対象に、まだ眠そうに目を擦るテンテン。

ネジが危うい足取りで歩くお団子頭を連れて火影室へ入ると、そこに居たのは綱手と小さな男の子。




「急に呼び出して済まなかったな、ネジ、テンテン。実はお前達に頼みたいことがあるんだ」


「オレたちに?」


「ああ。この子を今日一日預かってもらいたい」




途端に、子供好きのテンテンはうわあ、と今まで眠そうだった目が輝き出す。




「その子は?」


「名はソラ、だったか。年齢は3歳。ソラの母親と私は知り合いでね。そのソラの母親が今日どうしても外せない任務な上に、いつもソラを預けている母親の親戚も任務に出ているらしい。私はこの通り仕事が忙しいんでね」


「…それでオレたちに世話をしてほしい、というわけですね」


「その通りだ。ネジ、テンテン、引き受けてくれるか?」




子供が正直得意ではない彼はハァ、と溜め息をついた。

しかし彼が嫌だと言ったところで、テンテンや綱手に文句を言われるだけだ。それにきっとテンテンはもう、この厄介を引き受けるつもりでいるに違いない。

そうネジが内心で思っているとき、テンテンは口を開く。




「ハイ!ぜひ!ソラ君、よろしくね」




…ほらな。

という言葉は飲み込んで。



そういうわけで渋々(と言っても該当するのはネジだけ)三人で火影室を後にした。








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