V

□桜花爛漫
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任務を終わり。

「これにて解散!」のガイの一声で里の門付近で解散した直後、ネジに呼び止められた。



「テンテン。明日、空いていないか」

「良いわよ、修行の相手?」

「いや、私用で少し付き合ってほしいのだが…。」

「オッケー!いつもの場所に13時でどう?」

「分かった、助かる。」



いつもの場所、そう言えば伝わるのが嬉しいなんてことは私だけの秘密。


私たちの待ち合わせの場所と言えば、任務の有無に関わらず演習場だ。


明日はお互いに非番なので、忍具の買い出しってところかなと予想しながら互いの家の分岐点でネジとは別れた。



元々緑の多い木ノ葉の里にも春が訪れて、街を見渡してみると川沿いには枝垂れ桜が綺麗に咲いている。



「ずっと春だと良いのになあ…」



無意識に口を吐いて出た言葉だった。

暖かい陽気、春風にひらひらと舞う桜の花びら、寒い冬を終えて何となく活気のあるように感じる街並み。

その全てがテンテンにとって心地良いもので。








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