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□本日も晴天なり。
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「もー、急に何なのよ…」
少し不満そうに呟いたテンテンは、彼女の少し前を早足で歩くネジの背中を見つめる。
元旦の木ノ葉の街はいつも以上に賑わっており、まっすぐ歩くのが困難なほど。
ネジがテンテンの家に訪れたのは今朝八時。
任務が長引いてしまい、日付が変わってから、つまり年を越してから帰宅したテンテンにとっては早い時間の訪問者だった。
眠い目を擦りながらドアを開けると、そこに立っていたのは見慣れた白い服を着たネジの姿。
『朝からどうしたの?』
『ここで待ってるから早く着替えて来い』
テンテンのまだ寝惚けている様子に少し笑ったネジが着替えを促し。
行き先を知らないままテンテンはネジに引きずられるようにして家を出たのだった。
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