空色綴り・壱
□太陽と向日葵
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私はあなたに憧れる。
手を伸ばしても届かないって、わかってる。
でも、この気持ちは止められない。
私はあなたに憧れる。
けれど、あなたはどうだろう。
群衆にまぎれる私なんて気が付きもしないのだろう。
だってあなたは太陽だから。
すべてを明るく照らす、太陽だから。
私はあなたに憧れる。
ただただ、日の出とともにあなたを追いかける向日葵のように。
いつしか向日葵のように、種がつまった頭を垂れ下げ、太陽を追い掛けることがなくなるだろうか。
太陽のようなあなたを追い掛けることが無くなるだろうか……。
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