BL小説
□アンタだけ・・・
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「遅刻だぞ、斎藤・・・」
「先生・・・」
≪アンタだけ・・・≫
現在の時刻、午後5時。
本来ならば、部活動に勤しんでいる時間帯なのであろうが・・・
−国語準備室−
「珍しいな、斎藤が遅刻なんて・・・」
「委員会が長引いてしまって・・・」
「そうか・・・」
そう言ってこの国語教師、土方は準備室のドアの鍵を閉めた。
「風紀委員も大変だろ?最近遅刻者が増えているからな・・・」
「はい・・・」
土方はそのまま斎藤の前を素通りし、窓のカーテンを閉めた。
「斎藤・・・」
土方はカーテンを閉め終えると窓に寄り掛かり、斎藤を呼んだ。
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