BL小説

□アンタだけ・・・
1ページ/4ページ




「遅刻だぞ、斎藤・・・」



「先生・・・」






≪アンタだけ・・・≫






現在の時刻、午後5時。



本来ならば、部活動に勤しんでいる時間帯なのであろうが・・・



−国語準備室−




「珍しいな、斎藤が遅刻なんて・・・」


「委員会が長引いてしまって・・・」


「そうか・・・」




そう言ってこの国語教師、土方は準備室のドアの鍵を閉めた。




「風紀委員も大変だろ?最近遅刻者が増えているからな・・・」


「はい・・・」




土方はそのまま斎藤の前を素通りし、窓のカーテンを閉めた。




「斎藤・・・」




土方はカーテンを閉め終えると窓に寄り掛かり、斎藤を呼んだ。




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ