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□退魔師列伝 魔刃朱殺 第六話B
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体育の後の昼休み。冬人と秋人と食堂でガッツリ食べてから教室に戻る途中、生雪と出会った。
「おっすー。」
「おー。」
生雪と挨拶を交わすと秋人が続いた。
「おっすー、生雪。」
「あれ、秋人も知ってんの?」
「あぁ、この前まで俺だけ体育でバレーボールだったじゃん。そんで一緒にやってたんだよ。ちゅーか寥と知り合いだったことにビックリ。」
「ちょっと色々あってな。」
「いきなりブン殴られたんだぜ、俺。」
「悪かったって。」
意外と根に持ってんのか?人前で言って欲しくないのに。
「あ、冬人は知らないだろ〜?コイツ二組の樹舞生雪(キマイ・キユキ)。すげぇ変なヤツだから冬人と気が会うんじゃね?」
秋人が冬人に紹介してくれた。
「どーゆー意味だ?俺は長谷川冬人(ハセガワ・フユト)。よろしく。なんか名前の雰囲気が似てんな。」
「よろしくー!じゃ、俺も冬人って呼ぶなぁ。」
そういえば冬人も秋人も名前が似てるって理由で仲良くなったな。単純なやつらめ。
その時、ガララと二組の引き戸が開いた。
「劫。」
「じん…、寥。」
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