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□退魔師列伝 魔刃朱殺 第五話A
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「うん、分かった。あたしはチーズケーキにしよっと。」
注文を終えて雑談に戻る。
「中学はどこだったの?」
「神中だったよ。」
「なるほど。あたしは栗中だったんだ。」
「だから同じ街なのに顔知らなかったんだ。」
「みたいだね。あ、体育はなに選択してるの?」
うちの学校の体育は選択制で一学期に二つ選択できる。
「バスケだけど。美作サンは?」
「バレーボールだよ。じゃあ次は?」
「バドミントンにしたよ。やったことないけど面白そうだったから。」
「ホントに!あたしもバドミントンにしたんだ。」
一際明るい笑顔が咲いた。本当に嬉しそうに笑う人だ。
「良かった。一緒にできるね。」
「うん!よろしくね。」





楽しい一時だった。すごく落ち着いていられた。
これが日常になったらどれだけ嬉しいか。
きっとこれから戦いばかりの生活になる。その中にもそんな日常を組み込むことができるだろうか。
目標を持つことは大事だ。目標の為にどんな努力をすれば良いか考えればきっと前進できる。
「アイス、食うか?」
「あ、あぁ。ありがとう。」
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