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□退魔師列伝 魔刃朱殺 第四話B
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知覚すると同時に透けた刃が寥の首から現れた。そのまま少し進み、元の色に戻る。
ナイフで受け止めようと構えたが、大鎌は停止したままだった。
なにかがひび割れるような音がした。
寥が投げた石は死神に当てる為に投げた訳ではなかった。木の葉を降らせる為に投げたものだった。つまり、次に攻撃すると思われる場所に木の葉を降らせておけば死神が透過を解いた時に反動で傷を負うというものである。そして寥はその場所に誘導することに成功した。
ニヤリ、と不敵に悪役のように微笑む寥。
ホントは降ってくる石も当てたかったんだけどな。そうウマくはいかないか。今度こそ!
木の裏に行くと眼窩からひびが延びている骸骨を見据えた。
胴の左から右肩へ軌跡を描いてナイフを走らせる。
「さっきの仕返しだ。」
もう片方のナイフも打ち降ろす。腹に蹴りを放って押し出すと共にナイフを投げて胸に刺す。
右手に強くナイフを握り締め、左手を柄尻にあてがう。
「刻み込め、俺という存在をその身体に!」
鋭く磨きあげた利刃が死神の首に突き刺さる。
死神の眼窩に灯っていた光は消え失せ、頭蓋骨が力なく地に墜ちた。
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