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□退魔師列伝 魔刃朱殺 第四話A
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効いた。四阿サンからもらった魔除けの護符が。秋人が持ってきた安産祈願の御守りの袋の中にいれといた。四阿サンと秋人に感謝。
ポケットからナイフを二本取出して刃化する。
「くらえッ死神!」
死神(仮)の背に向かってナイフを投げる。二本とも命中。
死神が空中で振り向く。衣から覗くその顔は骸骨だった。そして、闇の詰まっている筈の眼窩からは怒りを顕す光が不気味に、仄かに溢れ出す。
「降りて来い!」
寥が言うと真っ直ぐに落下してきた。重力加速度に身を任せた自由落下。地面に激突する寸前に地表から十数センチを残して音もなく停止した。
カタカタと顎関節を揺らしながら大鎌を振りあげる。大鎌は先端にナイフ程度の刃物、側面に見事に湾曲した大きな刃がついていた。
予備動作も無しに近付いてくる。少し宙に浮いている為、地面を蹴ることもないから身体は全く揺れない。
「顎は揺れてるクセに!」
予備動作がないのは困るけど、速度は脅威的なものじゃないな。
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