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□退魔師列伝 魔刃朱殺 第五話C
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戦える者として戦ってたのか…。今は早急に行動しなければいけない。話しは後だ。
「…分かった、聞いてみる。で、場所は?」
『廃工場と路地裏と神明山の麓だ。』
「了解。終わったら連絡する。」
『よろしく〜。』
切れる電話。電子音が鳴っている。
言い出し辛いな…。
黙っている二人に近づく。
「ホントに申し訳ないんだけど、ちょっといいか?」
「何だよ?」
答えたのは刹那だった。
「三体の魔が現れた。だから分担して倒してもらいたいんだ。」
もし断られたら俺一人で行くしかないな。きっつ…。
「良いぜ。気が晴れない時は戦闘に限る。」
刹那は不敵に笑って了承した。
「ありがとう。生雪は?」
「…いいよ。」
「ありがとう。」
生雪は未だに沈んでいる。このまま戦えるんだろうか。心配だ。
「場所は廃工場、路地裏、神明山の麓だ。えっと、分担は…」
「魔を倒したら他で戦ってるやつを助けに行くのが上策だろ。俺が廃工場に行こう。刃内は神明山で樹舞は路地裏。」
「何でお前が仕切ってんだよ?」
刹那の発言に対し、生雪が言った。
「誰かが仕切った方が迅速に動けるからだ。」
確かにそうだ。生雪も納得したようで異議は唱えない。
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