跡ジロ

□そばにいた、でも遠かった
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生徒集会。
壇上で全校生徒に向かって文章を読み上げるときの跡部。いつもみんなでふざけあっているときと違って落ち着いていて、きっちりしている。
ネクタイもしっかり締めている。
時々眼鏡を掛けるときもある。
跡部はすっごい有名人だ。
いや、オレもってかテニス部のレギュラーになると有名にはなるんだけど跡部はそれ以上で。
校舎内ならどこへ行くにも視線がくっついてくる。
街を一緒に歩いていても振り返る人は多い。
いつだって誰かの視線を感じていなくちゃいけないのはオレからしてみれば結構きついんだけど跡部は平気だって言う。
何か、寂しかった。
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