dream-long〜鬼道〜
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私は、どこにでもいる普通の中学生・・・だと思ってる。
「もうちょっと周りに興味を持とうな。」
毎回先生から言われるこの言葉。
否定する気はない。ご名答だ。実際、友達と呼べるほど仲がいい子なんていないし。
だからって気にしない。
興味を持つものがないだけだ。
今日だって、普通に学校行って、帰るだけ。
そう思ってたのに・・・。
「行ってきます。」
特に大きいわけでもない声を出して行く。
だが、その声に答えるべき親はいない。
二ヶ月ほど海外に出張していていないのだ。
「はあ・・・」
なんか学校行くのすら面倒だ。
そんなこと考えてぼーっとしていると、当然目の前への注意は薄くなる。
キキーーーーーーッッッ!
出来事は不覚にも起こった。