10/16の日記

20:12
かすめるような
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かすめるような恋でした。

突然あらわれて、びっくりして、どきどきして、
苦しくて、それでも欲しくて、
でも自分で断ち切りました。

あなたに罪を犯して欲しかったのに、
罪を犯したのは私だけだった。

今思うと、この恋で罪を背負うことだけが、
この恋が本当にあったのだということを
確かにさせる。

でも、まだ、
あなたの声が聞きたいし、
あなたの言葉が欲しいし、
触れたい。

あなたが望むことを、
意地悪く拒んで、
まだ欲しがるその言葉が心地よくて。

あなたが恋に落ちたら、
あなたに触れたら、
終わりにしようと思ってた。

優しい嘘を重ねて、
あなたに何一つ真実を告げずに。
二人の始まりだった名前さえも。

残酷な真実の刃であなたを傷つけて終わろうと、
そう思ってた。
その痛みをあなたの心に残して、
消えようと思ってた。

そしてその刃は両刃の剣で、
私は自分も傷つくから、
その傷を抱いて、満足しようと思ってたのに。

私に恋してはだめだと告げて、
傷つけることもできずに、
あっという間に終わらせてしまった。

ばかな私。

この心臓の鼓動は間違いなく、恋だったのに。
とっくに恋に落ちていたのは私のほうで。

終わらせたのに。
もうメールはこないのに。
声も聞けないのに。

まだ待ってる。
携帯が震えるのを待ってる。

あの日つなげた月さえも今日は見えなくて。

全部終わりなのに。
泣くことさえできないよ。

あなたに恋なんてしなければよかった。
だけどあなたには、本当に、どこまでも
溺れたかった。
踏み込むまえに幻にしてしまったけど。


私は何度こんな愚かな失恋をしたらいいんだろう。

恋しくて仕方ない。
本当に本当に恋しくて仕方ない。

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