小説部屋
□オリジナル(名前変換なし)
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「ボス!!」
『…、なんだ』
とても澄んだ青空、雲など一つもない。
まさに 快晴 というに相応しい今日。
私は自分の書斎にいた。
やらなくてはいけない書類がたんまりあるからだ。
その忙しいときに部下の声が…
……、正直鬱陶しい。きつく返事をしてしまった。
部下は少し怯えている。
悪いことをしてしまった。
『すまない、少し苛ついてしまって』
「い、いえ、大丈夫です!!あまりボスの苛ついた声を聞いたことがなかったものですから…」
『そうか、ところで何か用があったんじゃないのか?』
「あっ!そうでした!!」
そう言うと部下はスーツの内ポケットから何かを取り出した。
それは、黒い…
『携帯電話?』
「はい!実は、最近の若者は“ホームページ”と言うものを殺るらしいんです!!」
『やるが“殺る”になってるぞ』
「またやってしまった…。きっと、職業があれだからですよ!!」
…、まあ、それは仕方がないか。
とりあえず、それがどうしたのかと聞いてみる。
『で、それがどうしたんだ?』
「はい。実は、ボスは毎日頑張って仕事をしていて、休憩が少ないのと、溜まったストレスを発散できないことが心配で、どうしたら良いのかと私達全員の意見を聞いた結果、」
ホームページを作って日記などを書いて貰おうと言うことになりました!!
そう、部下が言ったのを聞いて、私は嬉しい気持ちで一杯になった。
だが…
『気持ちは有難いが、私は携帯電話を持っているが、ホームページの作り方など知らないんだ』
そう言うと部下は少し驚いた顔をして、次に少し微笑んで私を見た。
そして…
「大丈夫です!!私がお教えします!!」
その言葉から1ヶ月後…
『こうして、次はこの設定を…』
コンコン。
「ボス、私です」
『あぁ、入ってくれ』
ガチャ。
「失礼します。どうですか?ホームページは…」
『漸く設定が終わるところだ』
「ふぅ、なら良かったです」
『ん』
ポチ。
『出来た』
「本当ですか!?良かったです!!」
そういって部下は微笑んだ
『あぁ』
もしかしたら、私も微笑んでいるかもしれない。
「沢山の人が見に来てくれたら良いですね!」
『あぁ』
こうして、この“イン the ROOM”は、出来たのでした♪
終わる〜