私は最強ヒロインです!!
□標的35{白蘭の右腕!!?}
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ところ変わってボンゴレアジト。
「「……」」
京子とハルは飲み物の乗ったトレーを持ちながら唖然としていた。
それは、ツナ達が食事中に寝てしまっていたからだ。
ハル「新しい修行が始まって三日連続ですよ」
京子「よほど疲れてるんだよ」
ハル「獄寺さんは今日も一人だけ席離れてますし…」
京子「怪我…大丈夫かなぁ?」
そう、ここ三日間こうして食事中に寝てしまっていたのだ。
………どおりでそこまで驚いていないわけである。
その後、獄寺は食堂を出て行った。
隼人「はぁ…」
獄寺は廊下を歩きながらため息一つ。相当修行が上手くいっていないものと思われる。
『お、隼人!久しぶり!』
ちょうど向かい側から癒真が歩いてきた。
実は、ここで初めて獄寺は十年後癒真にあったのだが…
隼人「…よう癒真」
『……隼人、大丈夫?まさかだけど、修行上手くいってないとか?』
全く驚いていない。それどころか、こんな会話をしておきながら獄寺は足を止めない。
……癒真は足を止めたが。
隼人「…あぁ、どうしても上手くいかねー…どうすれば…」
『……隼人、今までビアンキとどうやって修行してきた?』
そういいながら、自分の横を通り過ぎた獄寺の後ろについて歩き出す。
隼人「あ?そりゃー…姉貴が言うとおりに…」
『それじゃダメじゃん。隼人がビアンキの言うとおりにやって出来たなら、私は隼人が本物かどうかを疑うね』
隼人「あ?なんでだよ」
『隼人、リング戦の時はシャマルに基礎は教えて貰ってたような気はするけど、ほとんど自分で考えてやってたじゃん』
癒真の意外な言葉に獄寺は足を止めた。それを見て、癒真も足を止める。
『自分のやり方って自分しか分かんないものだし、隼人って基本、“理論的”から始めるじゃん?教え方とか』
隼人「!」
『本当に自分がこうしないとダメだって思うときは来ると思う。だから、その時は誰にどう言われたって自分の思うままにやってみたら?
隼人はそういう人だからね』
隼人「癒真…」
『ま、そういう事で、私はいろいろ忙しいからここで!バイバーイ!!』
タタタッ
そう言って癒真は後ろの廊下を走っていった。