私は最強ヒロインです!!

□標的30{戦いの終わり}
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ツナ「癒真……」


ポタッ…

ザンザスの頬に一つの水が落ちた。


『九代目に隠し事されたからって揺りかごなんて起こさなくて良かったんだよ!こんな戦い…しなくて良かったんだよ!!

ザンザスは苦しい思いをしたと思う…でも!こんな事しないで、ちゃんと九代目と話して、血とかそういうの関係なしで九代目に認めてもらえるように頑張ればよかったんだよ!!何でこういう方法をとったんだ!!!

ザンザスのバカ!!


癒真がそう言い終わった時、


マーモン「…少し予定が狂ったけど、大丈夫そうだね…もう少しでここに総勢五十名のヴァリアー隊が到着するよ」

了平「な、何を言っている!!」

マーモン「ボスは勝利後に連中の関わりのある者全て片付ける要因を向かわせておいたんだ

僕ら幹部クラスの次に戦闘力の高い精鋭をね」

チェルベ「お、お待ちください!」

チェルベ「対戦中の外部からの干渉は認めるわけには…」

ベル「知らねーよ!」


スパンッ!

ベルはそう言ってチェルベッロを切った。

すると、またチェルベッロは耳に手をあて、


チェルベ「それでは、ヴァリアー側を失格とし、観覧席の赤外線を解除します」


こう言い、スイッチを押した。

しかし、


マーモン「甘いよ、細工しておいたから解除はされない。あいつらはまとめてオリの中で消す予定だからね」


チェルベッロは再び耳に手を当て、


チェルベ「無駄です!内部からの攻撃で爆発する仕組みになっております!」


どうやら観覧席にいる人が出ようとしたようだ。

しかし、チェルベッロの今の言葉でここにいる皆が戦うしかないと分かった。


隼人「くっそう!!こうなりゃ俺達だけでやるしかねえ!!」

凪「!(骸様…?)え、誰か…来る…?」

了平「おい!」

隼人「あれは!」


ダッ

ザンッ

ヴァリアーの隊服を着た三人組が姿を現した。


ベル「ナイスタイミーング、待ってたぜ」

『…無駄だよ、あの人が来る』

ザンザス「なんだ、と…?」


ベルの言葉に癒真はこう言った。

その声はザンザス以外には聞こえていなかった。


「報告します…」


ガクンッ

ヨロッ…


我々以外のヴァリアー隊全滅!!!

奴は強すぎます!鬼神のごとき男がまもなく…」


ギュオッ


「げげ!!」

?「暴蛇烈覇!!!


ゴオオォォオッ

こうして三人を吹き飛ばしながら現れたのは…


?「取り違えるなよボンゴレ、俺はお前を助けに来たのではない…礼を言いにきた

ツナ「ランチアさん!!」


骸の影武者としてツナ達と戦った事のあるランチアだった。

いきなりの登場に驚きを隠せない一同。それ以上に驚いているのはヴァリアーだった。

マーモンはランチアを知っていた。ベルはランチアを知らずマーモンに聞く。

ランチアは北イタリア最強と恐れられた男であると聞いたベルは、ツナにナイフを投げる…

しかし、それは山本が全て剣で跳ね返した。

それを見たマーモンは何かを仕掛けようとするが、クロームがマーモンの真下から幻覚の火柱を出し、阻止する。

更には雲雀がトンファーを構えベルの逃げ道を塞ぎ、最後に残っている所も了平が塞いだ。


カララン…


ベル「ダメだこりゃ」

マーモン「ウム…ボス、ここまでのようだ…」


二人は戦う事をあきらめた。それを見たザンザスは


ザンザス「役立たずのカス共が…くそ!ちくしょう!てめーら全員!!!呪い殺してやる!!!


そういってまた血を吐いた。

すると、チェルベッロがザンザスと癒真のところに来た。


チェルベ「ザンザス様…あなたを失格とし、ボンゴレリングを没収します」


周りには何時来たのか分からないチェルベッロ達三人がいる。


ザンザス「チェル…べッロ…おま…え達の…望み通りだ……予言が当たり…満足か……」

チェルベ「お言葉ですが……これは我々の望みでも予言でもありません。全ては決まっていた事、あなたは役割を終えたのです」

ザンザス「……タヌ…キ…が……」


ザンザスは気絶した。


チェルベ「お疲れ様でした」

チェルベ「それでは、リング争奪戦を終了し、全ての結果を発表します」

チェルベ「ザンザス様の失格により、大空戦の勝者は沢田綱吉氏…」

チェルベ「よって、ボンゴレの時期後継者となるのは、沢田綱吉氏と、その守護者七名です


ツナは、その言葉を聞き、ズボンに入れていたお守りを取り出して、


ツナ「………みんな……」


ドサッ…

安心しきったような顔をして、気絶した。


『…ザンザス、ツナ、みんな…お疲れ様!』


こうして、ツナ達の始めての戦いは幕を閉じた。






終わり
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